業界を牽引する「理想を求めるパイオニア」
第20回は世界中に理念へ共感するファンがいるPatagoniaをご紹介。
環境や人権問題に対しても長期的視点を持ち、「時代の一歩先」を行くブランドに迫ります。
クライミング用のウェアから誕生したブランド
「Patagonia」はアメリカのブランドで、「サスティナブル」の理念に基づいて製品を作り続けています。
アルミチョック(クライミング用のアイテム)の製造販売から始まった事業が、前身の「シュイナード・イクイップメント」というブランド。
創業者がクライミング用に縫製が丈夫なラグビーのシャツを手に入れたとき、その鮮やかな色彩がクライマーの間でも人気になるだろうと、クライマー用のウェアを製造しようと1973年に誕生したのがPatagoniaです。
「メーカー」でありながら、修理し中古服の販売も
Patagoniaが過去に出版した書籍の一部
アパレルブランドの中でも珍しく、「サスティナブル」であるかということに重きを置いた製品を作る同社。
メーカーでありながら、国内においては横浜・鎌倉のリペアセンターで自社製品の修理サービスや、中古服を買い戻して再販するなど、手持ちの服を大切に着ることは、限りある地球資源を守ることに繋がると伝え続けています。
また、世界各国の様々な物語をオウンドメディア(自社が保有するメディア)として発信。
書籍も出版するなど、生活や自然に根ざした独自の哲学を日々発信し続けています。
ファストファッションと違い、「It’s Better than New.(新品よりもずっといい)」という価値観を持つユニークな立ち位置とそれに基づく行動が、消費者の支持を得ているのです。
最も環境負荷を抑える方法は長く着られること
アパレル産業は世界で二番目に環境へ負荷をかけている産業であり、作り手の危険な就労環境と低賃金などが問題視されています。
そんな中、Patagoniaはコットン製品の全てに3年以上農薬や化学肥料を使わずに栽培された農地で育てたオーガニックコットンを使用したり、
洋服の作り手にもフェアトレードを通して直接賞与を支払ったりする等、労働者の健康と安全を促進してきました。
そして何よりも長く着られる耐久性があり、修理も可能な製品を作ることが環境への影響を最も抑える方法であるという理念の中で製品が作られています。
Patagoniaの注目アイテムをチェック!
ボーイズ・リバーシブル・レディ・フレディ・フーディ
長年定番アイテムで、人気を誇るレトロXジャケットのスタイルとダウン・セーターを組み合わせた、最強の保温力を誇る1着。
ボアジャケットとして可愛らしくも、ライトダウンとしてスタイリッシュにも楽しめるリバーシブル仕様で必ず「使える」アウターです。
キッズ・フォーインワン・エブリデー・ジャケット
二点セットで、4通りの着こなしを楽しめるアウター。それぞれ単体でも着用可能で、秋から春までロングシーズン着られる対応力も◎真冬でもこれだけで、風雨も寒さも切り抜けて。
メンズ・ライトウェイト・シンチラ・スナップT・プルオーバー
「シンチラ」とは、1985年にPatagoniaが現ポーラテック社と共同開発したフリース素材のこと。軽量で温かく、とにかく肌触りの良い生地感が魅力。
レトロな配色とデザインが着こなしのアクセントになる、一枚は持っておきたい定番アイテムです。
メンズ・リバーシブル・サイレント・ダウン・ジャケット
リサイクルダウンのシェルとボアの、リバーシブルで着用可能なダウンジャケット。
スタンドカラーで首元までしっかり温かく、真冬でも安心の保温力があります。